第12号
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首都圏・西蒲原会で活躍する同窓生 |
「首都圏西蒲原会」(会長・吉田貞次氏(味方村))は、既存郷人会の更なる発展・連係を目指し、「西蒲原出身者による包括的郷人会組織」として2001年7月に発足し、今年で3年目を迎える。 この会の運営・企画を担う執行役員には、各郷人会での、組織運営のベテラン達が名を連ね、互いに携わり、関わってきた自らの体験が、多彩な行事や発案に有効となり、且つ重みがある。 9町村の単一郷人会が、その町村枠を超えた連係プレーで、西蒲原会を見事に開花させ、市町村合併による現状の町村呼称が変わったとしても、強固に根を張った構成組織として素晴らしい発展性を検証でき、何とも楽しみな将来である。 |
地区郷人会の責任者で構成する執行部役員 | |
仲間とともに壇上で気勢を挙げる 池田孝一郎さん(写真前列中央) |
首都圏西蒲原会の中心構成には、巻高OBが多数参画してる。 設立発起で奔走したメンバーの池田孝一郎氏(巻・29年卒)は、総幹事長となって、精力的に会の運営に取り組んでおり、元、TBS(東京放送)のアナウンサーだった経験から、話術・声量、語彙選択法など、プロのテクニックで聴衆を楽しませてくれる。1959年(昭和34年)に入社した年は、巨人ー阪神の天覧試合があった。 同期には、熱血漢・料治直矢(故人)、3年後輩には、鈴木史郎、他局では徳光和夫(日本)、露木茂(フジ)各氏らが4年後輩で続く。 毎年夏に開催されている、新潟県人会の納涼行事では、名司会者としてその偉才を発揮する。 |
「ふるさと交流カレンダー」の領布・販売のアイデア | |
来年度のカレンダーを披露する 大久保雅士さん(昭和45年卒) |
16年度は、名横綱 羽黒山がモデルとなる 上質を誇る会の運営には、会費徴収だけでは、到底困難を呈する。 そこで考案したのは、西蒲原会を構成する各地域、9町村ゆかりの風景、歴史上の人物、由緒ある建造物などの写真を原画とする、高級感溢れる「ふるさと交流カレンダー」の制作・販売である。 平成15年度の販売高は、100万円を超え、立派なビジネスが成立した。 さすが、実業界で活躍経験豊富な、役員達の商才・智恵と感心する。 制作するのは比較的に容易であったとしても、売りさばきは、顔の広さで左右する。このあたりに充分な自信がありそうな執行部である。 |
東京弥彦村人会 「東京弥彦村人会」の加藤全宏副会長(写真左、29年卒)は「これだけ立派な作品は、他では作れません」とモデル写真の羽黒山(元横綱・立浪部屋)を熱心にPR。東京新潟県人会副会長の山田好治氏らも出来栄えに見入る。 西蒲原郡出身の関取は、意外に多く、名横綱・羽黒山を筆頭に越ケ濱(小結)、瀬戸崎(前頭)、音羽山(前頭)らが活躍した。 中之口村出身の横綱は、正に西蒲原の誇りとする人物である。 |
西蒲原会の代表幹事 池田孝一郎氏を中央にはさんで 岩室出身の本間春夫氏(写真左)と 本間靖夫氏 |
首都圏・岩室だいろ会 平成15年10月12日「首都圏・岩室だいろ会」誕生。 会長の本間春夫さんは巻高同窓(昭和29年卒)である。 同郷の士よ集まれと懸案であった組織つくりも漸く整い、連帯意識を益々高め、「西蒲原会、新潟県人会にも積極的に参加する」と就任の抱負を語る。 本間靖夫さん(32年卒)も設立に携わった関係者として、「全員が楽しめる郷人会にしたい」と早くも次なる企画を立案中である。 |
中之口会の会員 右から2人目が本多研章さん |
東京中之口会 16年度のカレンダーを飾る羽黒山の故郷、中之口村出身者が集う、東京中之口会の郷人会を取り仕切る本多研章さん(昭和18年度卒)は首都圏西蒲原会で副会長として活躍する。 現役の頃の気象庁勤務時代は、気象予報官として全国にその名を馳せ、数々の名予報を出し、退官後は八王子の中学校長を務めた。「組織は、人也」と同郷の人集めが実にうまい人である。 |
首都圏・えちご巻町会 「組織の運営には、若手同窓生の意見も重要である」と気遣う池田さんに、この会では「若手」となる樋浦憲次さん(巻・昭和40年卒)は、全国規模の工場を保有する、食品会社の常務として多忙を極めながらも「私で出きる事でしたら、何なりとお申し付け下さい」と鄭重である。 巻高同窓生のつながりは、年代を気にせず、友情・郷里愛深きところに成立をみる。唯、懐に飛び込む気軽さと社交性が必須要件であるが。 |
「ふるさと」が共通のキーワード 首都圏・西蒲原会の継続的発展を信念に持つ、多くの俊才なる巻高OBを含む、執行部及び役員達は、設立趣旨の軌道を外す事無く、活動に手抜きがない。加えて、最新の情報をくまなく伝達する手段として、平成15年度版より「西蒲原会・会報」を発行した。 かくして、郷土愛と友情を、形で表し実践している、巻高同窓生に宿る「蒲原魂」を磨き上げた諸氏、中でも傑出する1954年組(昭和29年卒)の活躍には深く敬服の念を抱かざるを得ない。 「入会希望者は、常時歓迎」加藤全宏事務局長もその一人として、受け入れ態勢万全の構えで待機する。 |
西蒲原会を構成する郷人会9組織一覧
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