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「分水町出身者の集い」に参加した同窓生たち |
平成16年6月20日(日)、東京の下町浅草に聳え立つ浅草ビューホテルのロビーは越後出身者で溢れていた。
首都圏在住者を中心とする「西蒲原・分水町出身者の集い」はこの日開催された。 今年は分水町出身の郷人組織・東京分水会が創設されて10周年となる節目となり、実行本部が企画した大会行事に参加する200人を超える東京分水会の会員と郷里分水町から町長・町会議員をはじめ商工会、法人会、観光協会及びJA関係者など総勢50名近くが上京し、記念すべき大会に相応しい華やかで且つ賑やかな集いとなった。 |
加えるに、自ら副会長を務める西蒲原出身者の包括郷人会「西蒲原会」に多くの巻高OBが名を連ねており、多数参加し連中が会を盛り上げる。 分水町の小林清町長(1955年卒)は高校時代バスケットで鍛えたフットワークを十分生かし、会場のあちこちで記念写真に納まり、商工会の田中公一会長(1954年卒)も懇親に余念がない。 |
村上会長と同期生は結束が固い。 互いが主催する会には必ず相互出席し合う仲である。 この日も昭和29年卒業同期生を笑顔で迎えた。 写真左から加藤全宏氏(弥彦村人会会長) 田中浩一氏(分水町商工会会長) 本間春夫氏(岩室だいろ会会長) 渋木久弥(音響芸術研究家) |
多彩なアトラクション成功する |
分水町観光協会の協力で、ミニ「おいらん道中」が披露された。
ホールの照明が落とされ、スポットライトにトレースされながら桜太夫が入場する。会場内から一斉に拍手を浴びせられた。 外八文字のお練りは、あくまでも妖艶・華麗に艶やかさを増し高さ5寸、3枚歯黒塗りの高下駄は、大河津分水の堤防で見物するのと異なり、壇上ではその高さがひと際目立つ。 場内でのお練りが終わりステージ中央へ。希望者と一緒に写真撮影を振る舞い、順番待ちで長い列が続く。 企画した運営役員(多くは巻高同窓生)も満足げであった。 |
歌謡ショーでは歌手の高松清さんがお馴染みの「分水しぐれ」や歌謡舞踊付でムード演歌を披露。 会場の盛り上がりは途切れることが無い。 音響の専門家である渋木久弥氏(29年卒=四箇村出身)によると「ここのホテルは浅草国際劇場の音響装置を引き継いですべての音域を再現しており満点だ」との事であった。 |
大会行事のもう一つのハイライトは大抽選会である。
当日の参加者名簿に予め自分の抽選番号が記載されており、司会が当選番号を読み上げる仕組みである。 今年も将棋九段・原田康夫氏の色紙や越後米、地酒などが提供され進行役が当選番号を発表する度に、場内から歓声が沸いていた。 村上昭治会長自ら脇役にまわり棚橋かう副会長(1954卒)らと賞品選定で多忙な様子であった。 |
東京良寛会毎月会合を持つ | ||
分水会10周年を祝し、良寛山本家直系の山本良一氏や定珍4男の直系である牧江春夫氏、東京良寛会・古谷秀政会長などが招待参加した。 良寛会は全国各地に於いて100組織近く存在している。 平出英雄氏(1961卒)は地蔵堂出身の良寛研究家である。現在は東京良寛会に所属し同好の士と歴史探求に明け暮れる。 |
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10周年記念大会の参加者構成は、地蔵堂が58名で最も多く続いて島上、四箇、国上、大河津などが20人前後となる。 白井俊彦氏(1963年卒=写真中央)の出身地、笈砂地区からも多数参加し和やかな雰囲気でパーティを楽しんでいた。 声を掛け合い親戚・縁者で出席する者も多い。 |
都心の一等地・南青山5丁目で医院開業中 | |
特別招待客として臨席予定されていた分水町の名誉町民、高桑榮松氏(昭和12年旧制巻中)は当日都合つかなかったため、挨拶の代読を実弟の櫻井忠作氏(昭和14年旧制巻中)が務めた。 港区青山で内科・婦人科を専門とする「青山診療所」を営んでおり、都心に通う女性たちの良きヘルスアドバイザーとして活躍中の巻高同窓生である。 キャリアウーマンもストレスから来る体の不調を訴えるのはどこも同じと説きつつ、先生は永年の経験から得た独自の処方で癒しを施してくれる。 近隣オフィスワーカーの人気が高い老練なる医学博士である。 |
医学博士・櫻井忠作先生 |
分水町は隣接市町との合併を推進中で、10年間継続した7地区合同での懇親会を引き続き来年も開催するかは 微妙なところである。合併後は今年のように町からの補助金の保証を考えにくい事も要因となる。 しかしながら、「今後とも郷里・分水人の懇親を何らかの形で永久に続けて参りましょう」と村上会長は力強く宣言してお開きとなった。 |
取材協力:東京分水会事務局 |
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