巻タリアンニュース 第8号
活躍するOB 昭和56年(1981年)卒
八重山に魅了 画家 橋本直行さん
東京・銀座は世界のブランドショップが建ち並ぶ。ここ数年は、派手な前宣伝と奇抜な外装で、開店ラッシュである。
その一方で、画廊の街としても、長い歴史を有している。銀座1丁目から8丁目の中央通りを中心に、由緒あるギャラリーが点在し、訪れる人たちの目を楽しませている。

2003年7月、文藝春秋画廊(中央区銀座5丁目)を訪れた、多くの 絵画愛好家達が、沖縄・八重山諸島の素晴らしさを実感していた。
巻高同窓生、画家・橋本直行さんの個展が開かれているのである。

橋本直行さん

橋本直行油彩展「沖縄・八重山の風景」
7/14-7/19 東京・銀座 文藝春秋画廊
1・2階を独占し、ゆったりとした画廊スペースに繰広げられている、石垣・竹富・波照間・西表島など、画家・橋本直行が諸島で実体感した、日差し、風、雲、砂そして水明、これらが壮大な油彩画として大小38点の力作で表現され、圧倒されそうな八重山の造形美が、一堂に展示された。
橋本夫妻は、巻高校・56年度卒業生同士とあって、互いの友人・知人も多数訪れ、華やいだ雰囲気で、スケールの大きな作品を堪能していた。同期生の一人、化粧品会社を経営している、高橋秀樹社長は「彼とは同じ郷里(寺泊)出身、潮風薫る自然の中で過ごした仲、我々の貴重な財産ですよ」と熱く語り、別の同期生で、カメラマンの小川宏子さんは「彼が魅せられ、表現した八重山の彩色を、マシーンではとても撮り込む事が出来ません」と熱心に作品を鑑賞していた。
透明度の高い島の空気が、モチーフの輪郭を明瞭にさせ、描く者の挑戦意欲を沸き立たせる。
「時には、ひと月近く滞在し、自然の色彩を取り込んで、充分満足してアトリエに戻ってきた筈なのに、やがてその心は、再び八重山に向いてしまう」と橋本氏は語る。彼は、自然との格闘技を展開している。
(作者のご承諾を得て、画サイズ・色彩をPC処理して掲載しております)

個展や、イベント会場では、奥さんの優子さん(旧姓、土田優子)が、レセプションや招待客の応対で、素敵な内助の功を発揮する。「今回の銀座における個展をターゲットに、彼は何回も八重山諸島を訪れて、時には長期に滞在し、これらが彼の納得した作品の集大成です」と楽しそうに話してくれた。
同窓生りンク集
Hashimoto Naoyuki Gallery
作品をご鑑賞ください

「巻タリアンニュース」は巻高校OB生をつなぐネットワーク新聞です。
情報をお寄せ下さい。
送付先:東京・蒲田郵便局私書箱62号(主宰)橋本寛二
メール:makitalian@yahoo.co.jp
バックナンバーはこちら